競技結果報告

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【「学生」という立場で】
これからの建築界を担う存在として、学生とはとても強く、大きな母体であろう。近年は特に卒業設計日本一決定戦などの卒業設計展の盛り上がりの影響もあり、学生作品はその影響力を段々と強めてきているように見える。
学生とは、良くも悪くもとても吸収が早い。それゆえ、インターネットや雑誌などのメディアを媒介として、評価された作品の情報は「流行」として爆発的な影響力を発揮する。それは、情報の単純な吸収による「模倣」のような作品を多く生み出し、学生作品の無個性化に拍車をかけているということは、否定できない事実であろう。
しかし、この現象は私たち学生の世代の特色が作り出されている過程のしるしともとらえることができるのではないか。無個性化へと走るこの現象はしばらく続くであろうが、その先には自らに対する批判的な視線が発見されるのかもしれない。
そこで今回は、あえて学生の作品を学生のみで評価するというコンペを開催した。私たち学生は、自らに対してどのような評価を下すのか。そこで、どのような議論が生まれるのか。自らを見つめ直す機会として、自らの意思を表現する機会として、この公開審査の場は設けられた。

【拮抗する上位作品】
2009年9月2日13:00。東京都市大学(旧武蔵工業大学)世田谷キャンパス建築学科棟には、さまざまな学校からの見学者・競技者が集まった。講師には、寶神尚史先生(日吉坂事務所・明治大学兼任講師)・岡山理香先生(東京都市大学准教授)を迎え、予選の巡回審査が始まった。無記名の作品に対し、一人3票を重複なく3作品に対して投票する。投票の結果上位7作品と、各講師の推薦枠として2作品、計9作品が決勝審査へと進出した。当初、決勝進出作品は8作品の予定であったが、上位の得票数が拮抗していたため、予選得票数7位のNo.002の作品も決勝進出となった。決勝審査では、エントリーナンバー順にプレゼンテーションが行われた。プレゼンは一人あたり3分+質疑応答5分の8分間。

[決勝進出者(プレゼンテーション順)]
No.013 東京理科大学2年 城亮介
      「いつものカフェを細長くしてみた。」
No.018 東京都市大学2年 粟竹直輝・辻慎太郎・冨永信彦
      「Zelkova」
No.022 大阪市立大学3年 西原隆泰・河合弘樹・木村悠嵩・林一樹
      「大阪うらながや~長屋の裏側からの近隣関係の再構築~」
No.030 明治大学2年   榎本翔太
      「渋谷的渋谷建築」
No.031 明治大学3年   若田優樹
      「都市で祈る。」
No.040 東京都市大学1年 羽田あや奈・田中明子・浜田あゆ美
      「教会」
No.041 明治大学3年   木村宜子
      「あちらへの窓 こちらへのドア」
No.044 明治大学3年   大谷拓樹
       「森のように、雲のように。」
No.002 東京電機大学2年 渡辺晋太郎・小幡友樹
       「現+建=? すわって、あつまって、はなしあって」

【それぞれの2・50・X】
上位入選作品等、いくつかのプレゼンテーションを抜粋して記す。
「渋谷的渋谷建築」は、その建築の有効性・存在意義についての議論を呼んだ。会場からは、渋谷という街を象徴するモニュメントのような存在としての提案や、製作者のいう「要素の整理」に関しての疑問が多く寄せられた。最終的には、具体的な機能が備わっていないということが、問題点として指摘された。しかしこの作品は、渋谷という街のカオスについて果敢に取り組んだ、意欲的な作品と言えるだろう。
「都市で祈る。」は、都市型の墓地に対する新しい提案であった。ロッカー型の墓地に対する作者の体験から、祈りの対象としての墓石の存在に重点置いた作品であり、過密な都市のなかで墓地としての周辺環境への配慮なども評価を得た。
「教会」は、巡回審査の際から空間をとても強くイメージさせる模型が話題となった。オフィス街に大人の逃げ場所のように置かれ、癒しでも現実逃避でもない、神に対する恐れや安心感を体験する場の提案であった。1年生ながら、とても強い空間のイメージの提案と表現が評価された。しかし、実際に作られたその空間は製作者の想定をはるかに超える威圧感をもつであろうことは明白であり、自分がどのような空間を作り出しているのかということについて、将来的にもっと自覚的になることが期待される。
「あちらへの窓 こちらへのドア」は、岡山先生から「今回の課題に対して、100点の解答」という高評価を得たが、「正解」が必ずしも面白く、新しい提案ではないという意見も付け加えられた。結果的に優勝を勝ち得たが、その結果は寶神先生のおっしゃったとおり「予想通りで、それが逆にちょっと残念」であったのかもしれない。完成度が高い作品だけに、さらなる発展が求められた作品でもあった。
「森のように、雲のように。」は、分離派の作品を彷彿とさせた。言葉と一枚の断面図から表現される空間は、その具体的な完成度よりも、それぞれの脳内でのイメージにより補完されたものとして評価を受けたようである。会場からは、今回の課題設定との関係性が指摘され、50mという長さを必ずしも活かしてはいないのではないかという指摘もあった。

【「学生」を超えられるか】
決勝投票では、見学者が一人1票を投じた。優勝は、上にも記したとおり「あちらへの窓 こちらへのドア」。2位は「森のように、雲のように。」。3位は「教会」であった。
結果としては、課題に求められているような「敷地との関係性」があまり重要視されていない作品が多かったように思える。それをカバーしたのは、表現力や模型の完成度であったのだろう。
上位入賞作品には必ずしも無個性とはいえない作品が並んだ。また、そのような作品たちの得票数も拮抗していることから、無個性化にはまだ歯止めがかかるのかもしれないという兆しを見ることができたと思う。しかしやはり学生という立場であるため、自分たちの提案を強く的確に表現する力をそれぞれがつけていく必要があるのだろう。表現は、取り繕うためのものではなく、伝えるためのものだということに、もっと自覚的になっていくべきである。
公開審査後の懇親会では、それぞれが盛んに意見の交換を行っていた。学生の、学生による、学生のためのコンペ。その中で、私たちは自分たち自身のことについて少しでも見つめ直すことができただろうか。今回のコンペで得たことや学んだこと、それが刺激となり新たな表現を生み出していくことを運営部一同祈っています。


[競技結果]
優勝
No.041 明治大学3年 木村宜子
      「あちらへの窓 こちらへのドア」
2位
No.044 明治大学3年 大谷拓樹
      「森のように、雲のように。」
3位・岡山賞
No.040 東京都市大学1年 羽田あや奈・田中明子・浜田あゆ美
      「教会」
寶神賞
No.031 明治大学3年 若田優樹
      「都市で祈る。」
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  # by DOM_2009 | 2009-09-05 16:56 | 運営部より

課題文+登録要項 ※タイムテーブル・審査方法詳細追加

―投票権を有するのは学生のみ。学生の、学生による、学生のためのコンペ、開催。―

このコンペは、建築学生にさらなる表現の場を与え、日頃の設計課題では発散しがたい欲求不満を解消する場の形成を目的として開催される完全学生企画・主催コンペである。

表現とは、意思表示であり、共感と批判を巻き起こし、そこに交流を生みだす。

ここでは同世代の学生のさまざまな発想に触れることができ、それは刺激となり、さらなる表現を生み出していく原動力へと変換されていくことだろう。

私たちは、このコンペがそのように学生間の表現の連鎖を生みだし、それが自由に、かつ、無限に広がっていくための交流の場となることを信じている。


[課題文] 「 2 ・ 50 ・ X 」
「建築は社会に仕える道具である」という言葉があるように、建築と社会とは切っても切れない関係にある。
しかし近年、特に学生から社会や敷地に対する意識が希薄になってきてはいないだろうか。それは、建築というものに対してのある種ネガティブな意識からなのか。それとも、学生という特殊な立場からくるものなのか。
今回設定するのは、プログラムでも敷地でもなく、空間の“大きさ”である。平面2m×50m、高さXm。(「Xm」は、自由に設定してもらって構わない。また、構造体はこの空間制限を受けない。つまり、壁厚などによる制限超過は許可。)この偏屈な空間をどう捉えるか、どのように敷地に落とし込むか。あらゆる解釈があることだろう。各自実在する敷地を設定して、コンテクストを読み解き、それに見合うプログラムを提案してほしい。
そのプロセスを通じて建築と社会との関係が再考されることを期待し、このコンペを開催する。

[公開審査]
日時:2009年9月2日(wed) 12:30open 13:00start
会場:東京都市大学(旧 武蔵工業大学)世田谷キャンパス 建築学科棟
http://www.tcu.ac.jp/access/index.html#a1

見学者入場無料

[講師]
寶神尚史先生(日吉坂事務所・明治大学兼任講師)・岡山理香先生(東京都市大学准教授)

[審査方法]
予選審査:審査員(競技参加者・見学者)による巡回審査+講師推薦枠
決勝審査:予選審査通過者によるプレゼンテーション後、審査員(予選通過者以外の学生)による投票

[賞]
優勝・2位・3位 講師特別賞 (賞金授与予定・金額未定)

[参加資格]
2009年9月2日時点で大学生・短期大学生または大学院生であること。(複数人で応募する場合は全員該当のこと。)
※大学院生の参加が可能となりました!

[参加方法]
以下の必要事項を記入の上、dom_2009@excite.co.jpまでe-mailをお送りください。
運営部側での手続きが完了すると、登録番号が交付されます。登録番号交付をもって、登録完了となります。応募登録の際、メールのタイトルは「コンペ登録」としてください。

※展示スペースに限りがあるため、競技エントリーは先着100名までとさせていただきます。ご了承ください。(見学は自由です。)

■必要事項
①氏名
②学校名・学科(専攻)・学年
③e-mailアドレス(運営部からの連絡をお送りします)
④携帯電話番号


[参加費]
¥500 (提出作品搬入時に回収)

[提出物]
・提案の意図を表現する図面および説明文、模型写真などを記した図面。(A1判のケント紙あるいはそれに類する厚紙1枚に収めること。)
・模型(縮尺自由。ただし1m×1m×1mの範囲に収めること。)

[登録番号の記載]
提出図面の表側右下に登録番号のみ記載してください。登録番号以外の、参加者を特定できる情報は記載しないでください。

[作品提出方法]
搬入日9/1)に、各自会場まで持参してください。なお、会場に駐車場はありません。送付不可。

※提出は公開審査の前日です!お間違えのないようにご注意ください。

[登録締切]
8/26(水) 24:00


[質疑] 
課題内容についての質疑応答は受け付けません。

[提出案の取り扱い]
提出作品は当日審査終了後、参加者個人の責任で持ち帰っていただきます。


  ― タイムテーブル ― (※状況により変更になる可能性があります)

9月1日(火)
10:00~17:00 作品搬入

9月2日(水)
12:30~ 開場
13:00~ 挨拶・投票方法説明
       巡廻審査・投票(1人3票・無記名)
~13:40 投票締切
     決勝進出者発表(8名)
14:00~ プレゼンテーション(1人プレゼン3分+質疑応答5分)
     (途中10分程度の休憩をはさみます)
15:30~ 決勝投票(1人1票・無記名)
     講師講評
表彰
~17:00 閉場

9月3日(木)
~17:00 作品撤収完了

  ― 審査方法 ―
一次審査は1人3票の無記名投票。なお同一作品に対する重複投票は無効とし、1票とみなします。
一次審査の上位作品と講師推薦2作品を合わせた8作品が決勝進出とします。
ただし講師推薦作と上位作が重なった場合、順位のボーダーを下げ8名が決勝進出となるようにします。
決勝におけるプレゼンテーションは一次審査の結果に関係なくエントリー番号順に行います。
1人あたりプレゼン3分+質疑応答5分とし、途中休憩をはさみます。
決勝投票は1人1票の無記名投票となります。
投票は、学生であれば競技参加者・来場者ともに可能です。
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  # by DOM_2009 | 2009-09-02 09:00 | 運営部より

続々と…

気づけばコンペまで1カ月切りましたね~。

続々と参加者増えております。

南は北九州大や福岡大から、北は…



最北は東京都の大学だった。笑

それでもいろんな大学の方からエントリーしていただき運営部としてうれしい限りです。


登録締め切りは8/26(水) 24:00ですので、まだまだエントリーできます!

ぜひ参加しちゃってください。

また参加しないという方でも審査に参加できるので、公開審査にぜひ足を運んでください。

  ――― 公開審査 ―――
2009年9月2日(wed) 12:30open 13:00start
会場:東京都市大学(旧 武蔵工業大学)世田谷キャンパス 建築学科棟


よろしくお願いします(^^)/


mizuna
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  # by DOM_2009 | 2009-08-07 23:42 | 運営部より

休暇

ひさしぶりに「休日」といえる日を過ごしています。

こんな休日らしい休日はGW以来な気がします。笑


設計の提出も終わり、残すはテストのみ!

空調とか構造とか全然わかりません…(;゜д゜)アワワ


あっという間にもうすぐ夏休みですねー。


コンペまでもあと1か月。

参加大学もかなり幅広くなってきています。

楽しみたのしみ♪


tanI
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  # by DOM_2009 | 2009-07-26 00:40 | 独言

報告


今日、横浜国立大学のお友達にコンペの宣伝をしてきましたー☆


ポスターとフライヤーを渡してきました。

デザイン好評でしたよー!!


これから横国の皆さんにも宣伝してもらって参加者募っていきます。

興味持ってくれた方、ぜひ参加してもらいたいでーす。


maya
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  # by DOM_2009 | 2009-07-12 20:26

SEM SKIN - DESIGN by SEM EXE